クリスマス切手5回目の記事になります。
今回でセットで売られていたクリスマス切手の記事は最後です! 🙂
クリスマス切手
切手に記載の情報
- CHRISTMAS 1972
- EⅡR
- GILBERT+ELLIS ISLAND
・CHRISTMAS 1972のCHRISTMASはクリスマス切手のことでキリスト教徒の多い国で10月~12月ごろに印刷・販売される切手です。
・EⅡRはエリザベス2世女王を表しています。
・GILBERT+ELLIS ISLANDのGILBERTはギルバート諸島(現・キリバス)、ELLISはエリス諸島(現・ツバル)を指します。
2つが一緒に明記されている理由
1892年にエリス諸島(現・ツバル)は、ギルバート諸島(現・キリバス)とともにイギリスの保護領のギルバートおよびエリス諸島となりました。
- 1916年
イギリス領植民地となる。 - 1974年
ポリネシア人の多いエリス諸島は、ミクロネシア人の多いギルバート諸島との分離を投票で決めた。 - 1976年1月1日
エリス諸島は、イギリスの植民地のツバルとして、ギルバート諸島と分離した。
今回の切手は両諸島が分離する前のものと思われます。
裏面
記載情報
⑤ ギルバート、エリス島
1972年10月に発行されたクリスマス切手3種セット。
「平和」と書かれた切手1種と貝殻を使ってキリスト生誕をあらわした切手2種。
いかにも南の島らしいクリスマス切手です。
南太平洋、オーストラリア北東に浮かぶ諸島。
クリスマス未使用切手 3種 300円
買わない袋はやぶかないでください
東京切手センター
Described information
⑤ Gilbert, Ellis Island
A set of three Christmas stamps issued in October 1972.
One type of stamp that says “Peace” and two types of stamps that use seashells to represent the birth of Christ.
It is a Christmas stamp that is very typical of a southern island.
An archipelago in the South Pacific, northeast of Australia.
Christmas unused stamps 3 types 300 yen
Please don’t destroy the packages you don’t buy
Tokyo Stamp Center
※This manual is old, so the notation may be different now.
切手の絵
ギルバート諸島/GILBERT Islands
同諸島はキリバス領で、太平洋にある16の珊瑚礁の島および環礁からなる。
第二次世界大戦中、イギリスと敵対関係にあった大日本帝国に占領された時期があります。
1943年には、アメリカ軍との間で、ギルバート・マーシャル諸島の戦いといった激しい戦闘が行なわれました。
ギルバート諸島のあるキリバスは、日付変更線上「世界一早く新しい一日を迎える」国家としても知られています。
エリス諸島/ELLIS Islands
エリス諸島はオセアニアに位置する9つの島からなる立憲君主制国家。イギリス連邦加盟国の一つ。現在はツバルと呼ばれています。
ツバルの経済
主要な産業は、漁業と観光業。ですが、ツバルは他の国から遠く離れた場所にあるため、あまり多くの観光客は来ません。GDPの3分の2以上をODA(政府が開発途上国に行う資金や技術の協力)に頼っています。
政府のおもな財源は、切手とコインの発行、海外で働く労働者からの送金によるものです。
編集後記
先日(編集時2023年5月9日)チャールズ皇太子が英国王として即位されました。
ですが、英連邦から独立する動きを見せる国も少なからずあるようです。
実際にそれらの国が独立した場合、切手の表記も変わると思います。
例えば、EⅡR(今後はCⅢR?)のマークが消えるとか。
そうなると連邦時代の切手の価値はどうなるんでしょうかね。
今回の記事についてご指摘、ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
Thank you for reading! 🙂