[体験談]就労移行支援事業所での通所生活②

気ままに 就労移行支援事業所

就労移行支援体験談の2回目の記事になります!

前回の記事はこちらから👇

委託訓練

職業訓練

事業所での生活も慣れて、人づきあいや体調なども改善した通所1年後ぐらい。
わたしは委託訓練に参加することにしました。

委託訓練とは事業所とは別に職業訓練の場を提供している企業で実際に仕事をすることです。
事業所で学んだことを実際に活かせるか、仕事をしている間も体調を安定して保てるか、無遅刻無欠勤で勤務し続けられるかなどを確認できます。


委託訓練の前には面接がありますが、そこでの活躍次第ではそのまま採用されるケースもあります。
ですが、給与は出ません。

訓練先にて

面接は事業所の担当職員の方と一緒に行われます。
面接前には会社内の案内や質問の時間などがあり、訓練が始まる前に企業側と訓練生側との間にギャップを作らないような工夫を感じました。


わたしが訓練を受けた企業は自宅からかなり離れた場所でしたが、無遅刻無欠勤で終えたので、この後に入社面接を受ける複数の企業でそれがアピールポイントになりました。

実際に訓練が始まると面接や案内だけでは分からなかった人間関係が見えてきます。

陰口や派閥、無視などなど、、、

どこに行ってもやっぱりあるんですね。 🙁

ただ、委託訓練は1か月ほどで終わるので「あと何日」と考えているとあっという間に訓練期間は終わりました。

訓練が終わると修了証なるものをもらえて、これまたアピールポイントになります。

トライアル雇用

トライアル

委託訓練が終わるとすぐに面接の提案が事業所側からあり、
面接する企業も事業所側が用意して、すぐに面接練習などの日程調整が行われました。

その後トライアル雇用というかたちで採用さたのですが、採用前には1週間ほど体験で働きました。
体験中も実際の仕事内容と同じなのですが給与は出ません。

はて鳥なな鳥

トライアル雇用とは「一定期間のお試し雇用期間」です。
企業と対象となる人がお互いに「仕事はきちんとできるのか」、「ちゃんとした会社なのか」などを”お試し”することができます。
そして、トライアル期間中は企業側に「助成金」が支給されます。
つまり、企業側は普通に雇用するよりも「安く」人材を確保できるわけです。
給与は出ます。
そのあと、お互いに合意すれば期間終了後に本採用となります。

トライアル期間中の事業所との関係

トライアル期間中にも事業所へは週に一回ほど行かなければいけません。
定期面談というかたちで、やることは面談含め役所に提出する書類にハンコを押したり、継続して利用する旨の書類にサインしたりします。

トライアル期間中は退勤後に事業所に連絡を入れて当日の出来事を報告します。
また、その際に相談に乗ってもらったりもしてもらえます。
いわゆる定着支援です。
報告だけだと1日3分ぐらい、相談も含めると15~30分ぐらいでしたが事業所にはその15~30分ほどでも終日通所(5時間相当)したことになっていました。

事業所に対する強い不信感~退所

対立

そしてトライアル開始から1ヶ月もたたないうちに担当職員の態度があからさまに塩対応になりました。担当職員も急に変わるという話になって、まだ入社して間もなく会社になじめてもいないときだったので気持ちが不安定になりつつありました。

そんな対応に疑問を抱き、就労移行支援事業所の報酬に関することや他の元利用者で同じような体験をされた方の記事を調べていくうちに、自身とあてはまる点がいくつも見つかり次第に事業所に対する不信感を募らせていきました。

わたしはこの状態で今後も事業所を利用したくないと思い事業所に辞めることを伝えました。
ですが、「今日は担当職員が外出していて対応できない」と断られたり、
「もう一日考えてみて」や「今他の利用者の対応をしていて難しい」など応じる気配がありませんでした。


また、担当者の方と面談がしたいのでいつ居るのか教えてほしいと伝えても「○○日ならいるけど必ず対応できるとは言えない」などあいまいな返答だったり、居るといった日にいないこともありました。

そんな日々が一か月近く続きました、、、

関係機関を巻き込んだ騒動に

とうとう嫌気がさしたわたしは相談支援員の方や役所の職員の方、更には運営適正委員会の方とも連絡を取り、事の次第を伝えて協力を仰ぐことにしました。

ただ辞めたいだけなのにね。

事業所によっては退所の意向を伝えてから30日は退所できないなどの規定を設けているところがあり、この事業所も同様でした。
もう1ヶ月近くこの状態なのでもう通いたくないことを伝えると、

運営適正委員会の方から
「”退所願”を書留で送ってそのまま行かないで辞める人も実際にいるからその方法を試してみて、断られたらまた連絡して」
とアドバイスをいただいたのでその方法を取ることにしました。
※書留で送ると追跡番号から相手方が受け取ったかどうかをネット上で確認できます。

加えて電話でももう行かないことを伝えると
数日後に事業所の方から即日退所を認めるので事業所に来てほしいと言われ後日行きました。
この数日間も何度か事業所に来るようにと連絡が来ましたがすべて断りました。

当日は何かしら理由をつけてまた引き延ばそうとするのではないかと思い、事前に相談員の方や役所の職員の方とも入念に計画を立てて行ったのですが、思いのほかすんなりと辞めれてホッとしました。

最後は何も言われず、対応も今までの優しい職員という印象とは別で赤の他人そのものといった感じでした。
ただ、優しくしていただいた一部の職員の方は最後まで態度が変わることなく帰り際も見送ってくれました。

他にも福祉サービスはある!

Diversity

現在は役所の方の紹介で就労支援という福祉サービスを利用しています。
サービス内容は就労移行支援とあまり変わりないのですが、就労移行と違って自分の利用したいときに利用できるサービスです。

そのため、全体的に自由な印象を受けます。

自分が必要とするとき、必要な分だけ支援を受けられるこのサービスをわたしは気に入っています。

まとめ

余裕
気持ちに余裕を持つことが大事なのかも

最終的に対立するかたちとなってしまった就労移行支援でしたが、人づきあいや自己理解をはじめ、人を頼ることや人からの頼みごとをを断ること、ビジネスマナーや仕事上で使える諸々のスキルであったりを学べたのはすごく良い経験だったと思います。

その経験を最後、事業所を辞めるために余すことなく発揮したのは皮肉なことですが。 🙂


今回のケースのように事業所に対して不信感があると、仕事中も不安を抱えながら働き続けることになります。
そうなると定着支援なんてあってないようなものです。
まずは自身の体調を第一に考えて無理のし過ぎがないように生きていくのが大事だと思います。

おわりに

企業側に立って契約を引き延ばそうとする職員がいる一方で、最後まで利用者に寄り添って下さった職員がいたこともあり、就労移行支援事業所に関連する記事の最初のテーマにメリットデメリットを選びました。

当記事が福祉サービス利用の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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